スキー場で遭難すると生死に関わる!遭難しないための注意。
スノボやスキー中の遭難事故がニュースで報道されていますが、スキー場の遭難事故というのはとても多いです。
ニュースでは遭難してしまった人が、無事に帰還したという報道もありますが、一度遭難してしまうと帰って来られる保証はありません。生死にかかわる事故につながってしまいます。
ここでは、雪山の危険とスキーやスノボで遭難してしまわないために気をつけるべきポイントについて書いていきます。
スキー場の遭難事故の原因は?
まずスキー場で遭難事故が起こってしまう原因についてです。
コース外(もしくは滑走禁止区域)滑走。
遭難事故の原因で明らかに多いのは、このコース外(もしくは滑走禁止区域)滑走です。
スキー場が管理している圧雪されたコース上ではなく、コース外を滑走することにより、視界が悪くなってしまった時に方向感覚がわからなくなってしまい、遭難につながってしまうことがあります。
一度方向感覚を失ってしまうと、周りは一面雪景色なので自分がどこにいるのかわからなくなってしまいます。そして、下山のためのルートを見失い、遭難につながってしまいます。慣れているから大丈夫だと思っていても、自然の雪山では何があるかわかりません。
上級者のスキーヤーやスノーボーダーは、通常のコースだけでは満足することができなくなり、危険な自然の山に挑戦をすることあります。バックカントリーといわれ、自然の山を滑ることを楽しみます。バックカントリーに挑戦する上級者は、雪山についての知識を持っていて、そのための装備なども十分に用意した上で滑走に挑みます。
中途半端な装備の状態で、パウダーを楽しみたいという理由だけでコースから外れて滑走をするのは、危険なのでやめておきましょう。
初心者はコース外滑走はしない。
スキー場での遭難を防止するためには、決められたコースを意識して滑走することが大切です。
自然の山のパウダー状態の雪は気持ちが良いから滑りたいと思うかもしれませんが、特に初心者で慣れていない状態であれば危険が大きいです。板や身体が埋もれてしまって身動きが取れなくなってしまったり、方向感覚を失ってしまうことがあります。
また、初心者の人が意図せずにコース外にでてしまう事故も発生しています。上級者は自らの判断でコース外にでますが、初心者の人はスピードをコントロールできずに、コース外にでてしまうことがあります。
初心者のうちはできるだけコースの中央を走行するようにして、決められたコースから外れてしまわないようにすることを心がけるようにしましょう。特に天気が悪く視界が良くない日には注意が必要です。
視界不良に注意。
吹雪や霧などによって視界が悪くなっているときには注意が必要です。
雪や風が強く視界が悪くなっていて、コースの目印になるロープや標識が見えないようでしたら、ゆっくりと滑るようにするか、風がやむまで様子を見るようにすると良いです。
無理に進もうとすると、コースから外れてしまって居場所が分からなくなってしまうこともあります。
事前に知らせておく。
スキー場に行くときには、家族や友人に事前に知らせておくことが大切です。上級者であっても、コース外の自然の山を滑る場合には、事前に「登山届け」を出しています。
山から戻ってこずに「遭難したかもしれない」ということをできるだけ早く周囲の人が認識して、早い段階で救助活動を開始してもらうことは生死に関わる大切なことです。
初心者で心配な場合には、一人で滑るのではなくグループで滑るようにしてください。
雪山はスノボやスキーを楽しめる魅力的な場所ですが、一方で自然をなめていると痛い目に合うこともあるので、雪山の危険を心得た上で楽しむようにしましょう。